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*** 俺たちはデザートを沢山買って館に戻った。 あれから、水夜が食べてみたいと言ったものを全て買ったんだ。 全て、と言うのは大袈裟か。 途中で、こんなに食べられないと水夜が言うので 「また今度色々買おう」と約束して帰った。 煎餅専門店のお煎餅、チョコレート屋のチョコアソート、それから、有名なケーキ屋のフルーツロールケーキ。イチゴとクリームのクレープは、食べながら帰った。 「今日の緋朝は、やけにベタベタするから恥ずかしかったわ、本当に今度は許さないわよ」 「俺たち付き合ってんだろ?別にちょっとくらいいいじゃんよ」 水夜は、コーヒーをテーブルに置いてくれるが、いつもより荒っぽい。 「ちょっとじゃなかったわ、他の人の前で、あんな…」 彼女は、顔を赤らめた。 いやいや、下着姿でベッドから起き上がって無表情だった時あったじゃん。 ……そう言えば、彼女は笑顔も増えたな。 今も割と感情的だ。 「ちょっとだよ、じゃあ今は他人の前じゃない。こっち来てよ」 白い肌が、余計に赤く染まった。 耳まで、赤い。 俺は水夜に手を差し出して、ニッコリ笑った。 「おいで」 彼女は俺から目をそらしたが、嫌がってはいなさそう。 差し出した手を伸ばし、彼女の腕を優しく掴むと、軽くクイと引っ張った。 水夜は目をそらしてはいたけれど、ゆっくりとこっちへ来る。
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