時間を移動する

13/57
前へ
/360ページ
次へ
*** 次の日の昼間。 俺の横に水夜。 向かいに伊蔵。 俺たちは食堂の椅子に腰掛けていた。 「水夜さんのコーヒー久しぶりっすねー、いやぁ、これ飲めるの嬉しいわ」 テンション高めのハスキーボイス。 伊蔵は、金色の目を細め、コーヒーをすする。 「伊蔵くん、今日もお土産ありがとう。みんなで食べましょうよ、ラングドシャのチョコサンド。わたし、これ大好き」 水夜は個装されたラングドシャを皿に並べると、テーブルの真ん中に置く。 「水夜さんが好きで良かったっすよ。あ、緋朝も甘いのいけましたっけ?」 「あぁ、俺も甘いの好き」 「それなら良かった!あと、水夜さんには、もうやってもらったんすけど、緋朝にも、宏則くんでしたっけ?あの件を査定させてもらいまっす。あ、コーヒー飲んでからー」
/360ページ

最初のコメントを投稿しよう!

190人が本棚に入れています
本棚に追加