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2人にすぐに追いつき、そして少しだけ広がった場所に出る。
やよいさんが壁を触ると、パチンと音がして、その場所が明るくなった。
「な……っ!」
その場所は、階段や廊下と同じくコンクリートで出来た6畳の部屋だった。
窓は、ない。
その部屋の下には薄っぺらいカーペットが敷かれていて、その上に小学生くらいが2人、成人が1人……
全員白骨化して転がっていた。
多分遺体は、ここまで血まみれで引き摺られて連れて来られたから、カーペットは元々白だったと思うけれど、茶色く変色し、そしてこの上で3人とも腐っていったのだろう、カーペットの短い毛が腐敗した人間の汁でガチガチに固まっているのが見て分かった。
でも、思うほど臭いはしなかった。
日記に書いてあった、行方不明の小学生と成人男性じゃないだろうか。
その転がった3つの頭蓋骨の前に、それぞれマグカップが置かれていた。
中は空っぽだけども、以前お茶でも入っていたようで、乾いた茶色い物がこびりついている。
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