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「ねぇ、やよいさん。この3人、外に出してあげない?」
水夜は、三体の頭蓋骨を撫でるやよいさんにそっと声をかける。
やよいさんは、ピタリと動きを止めた。
「ぎゃああああああっ!ぎゃああああっ!」
やよいさんは急に奇声を上げ、置いてあったマグカップを手にし、水夜に襲いかかる。
「水夜っ!」
俺は水夜とやよいさんの間に入り、止めようとしたが、やよいさんの力は凄まじく、細い体なのに男の俺よりも強い。
何度か骨のような腕を捕まえたが、凄い力で振り払われ、俺は不覚にもマグカップで頭を殴られた。
ボタボタと血が流れ落ち、服に染み込んでいく。
「緋朝!」
「うぅ、……くそ…」
水夜の声が聞こえたけれど、俺が目を閉じる前に映ったのは、怒り狂うやよいさんの顔だった。
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