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夕方。
少し暗くなったら、この醜い顔が分かりにくくなる。
そして、声をかけたら友達になってくれるかな……
この、ワンピースで綺麗に見えるかな。
髪の毛も丁寧に梳かしたよ。
誰か友達になって。
そう思っていたら、うちにコッソリと誰か入ってきた。
何だろう。
訪問者。ドキドキする。
2人分の足音が聞こえた。
小学生だったけれど、私のことを友達だって言ってくれたらそれでいい。
だけど、私が「こんにちは」と挨拶すると、私の母親と同じように悲鳴をあげたから、首を切った。
これは、お仕置きのつもりで。
子供たちは、口から血の泡をブクブク出していたけど、生きていたから、「人を見て悲鳴をあげるのは良くない」と教えてあげた。
2人は何度も頷いて泣いていたから許してあげたの。
そして、私が作った部屋に2人を招待した。
作った部屋と言うのは、実は少しおかしい。
誰にも邪魔されない部屋が欲しいと願っていたら、押入れの下段の床の下に部屋が出来た。
これは、神様の贈り物だと思って使う事にした。
1階で使っていた真っ白のカーペットを敷いてみる。
すると、コンクリートの部屋に白が映えて意外にも綺麗だと思う。
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