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あれ?
よく見ると、この間の女性だ。
どうしよう、どうしよう。
私が動揺していると、彼女の方から近づいてきた。
やっぱり私を怖がっていない。
「あなた、ここで何をしているの?」
私は思わず笑顔になった。
彼女は驚くこともなく、笑う事もなく、ただ私を見つめている。
「お茶一緒に飲みませんか?」
私は思い切って彼女の元に走って行った。
嬉しい!女の子の友達が出来る!
帰ったらみんなに報告しよう!
だけど、彼女が口を大きく開けたと思ったら、黒い霧がモヤモヤと噴き出て、私はその霧に包まれる。
なに?これはなに?
そのあと、私は一気に彼女の口に吸い込まれた。
あっという間だった。
……友達。
友達になれると、思ったのに……
私は彼女の中で、死んでしまった。
彼女は本物の化け物だったのだ。
駿くん……駿くん……
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