幸せに導く

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彼女は立ち上がると、押入れの床下を開けた。 「俺も行っていい?」 やよいさんはコクリと頷くと、階段を下りていく。 俺もすぐに後を追った。 水夜、大丈夫かな? 俺たち帰れるんだろうか? やよいさんはホントに俺の行った事、理解してくれたんだろうか? 冷たい廊下を通り、あの例の部屋に到着する。 「水夜!」 水夜は壁にもたれて足を投げ出し、目を瞑っていた。 俺はすぐに駆け寄る。 「水夜!大丈夫か!?おい、水夜!」 水夜の目がうっすらと開いた。 「緋朝……大丈夫よ」
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