幸せに導く

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「買い物は、頼んだらここへ持ってきてくれるお店があるの。食材、洗剤、衣類なんでも頼めば持って来て貰えて買える。その中に、スピリチュアル的な雑貨もあって、何でも買えるのよ」 「緑の粉!?それ、スピリチュアルな物なのか?」 水晶とか、占いの物とかなら分かるけどさ。 「自分のエネルギー源なんですもの。出来れば安易に霊を食べたいでしょ? 会った事はないけど、きっと他にも私のような人がいるのよ。 多分、人が吐いた物というよりも、同じような成分みたいなものをどこかで作っているんじゃないかしら……深く考えた事がなかったから、分からないけど」 「ふぅん。じゃあよく分かんねーけど、今回は自分の体から出たもので、またエネルギー供給できるワケだ。自給自足じゃん」 「そうね。そんなものかも。 ……少し話したら元気が出たわ。お風呂に入ってみて、調子が良かったらこの粉を外に撒くつもり。その時は手伝って貰っていいかしら?」 俺は「あぁ、いいよ」と頷いた。 俺の返事に水夜は、目を細めて微笑むと、ゆっくりと下着姿のまま、上半身を起こした。 「ちょちょちょ!タンマ! 俺、部屋出るから!待って!」 俺は飛び上がるように椅子から下りる。 が、慌てすぎて、足を引っ掛けてしまい、椅子ごと横に倒れた。 「いやだ、緋朝。大丈夫?」 「大丈夫!だから、出てくるなって!」 心配して、こっちへ来ようとする水夜を手で制止し、俺は部屋の外へ出た。
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