1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「ドラゴンが減って困るのは正規ハンターの方さ。奴らこそ見張りと討伐しかしていねぇ。鍛錬がキツくて辞める奴も多いらしいが、最近じゃ月一でドラゴンが出れば良い方だから、楽な仕事だよ」
グレッグはキースの限界を察し、話を切り上げた。
「それで今後の事だが、どうせお前今後どころか、今日の寝床も用意してねぇだろ」
「はい……」
「幸か不幸か、前の犠牲者がウチに住込みで働いてた奴で、まだ後が入ってない。部屋も仕事もくれてやるから付いてきな」
「……は、はい」
第一印象は怖い以外の何者でもなかったが、グレッグの面倒見の良さにキースは困惑しつつも付いていった。
結局、キースには誰が怪しいとかわからなかった。
グレッグからはハンター業よりも、彼の本職の家具作りを基本的に教わったし、時間ができればフィレルの元に入り浸った。
フィレルの元では知識も情報も得られるので、 グレッグも機嫌良く送り出してくれる。
最初のコメントを投稿しよう!