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そこへタイミングよく妻が戻ってきた。後ろから両親も入ってくる。どういうわけかみんな表情が硬い。
「どうした?」
たずねると、三人は顔を見合わせ、示し合わせるように目配せしてから、父が俺のそばまで進み出た。
「いいか。落ち着いて聞きなさい」
「なんだよ、気持ち悪いな」
「お前がここに担ぎこまれた際、どこかに損傷はないか全身をくまなく調べたそうだ。そしたら、ガンが見つかった。末期だそうだ」
驚きはしなかった。あの男の残り寿命をもらったからこうなったのだろう。
どうやらもう一度、死神ゴルフをすることになりそうだ。
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