1人が本棚に入れています
本棚に追加
いつも通りに過ぎる毎日
自転車跳ばして
電車に乗って
先生が並ぶ道を通って登校して
かったるい授業受けて
友逹と帰る
部活で遅くなった
コンクールに向けての譜面コピーをしていたら機械が不調で時間がかかった。
部長は進学の勉強がいそがしいとかで部活には出てない
後輩は用があるからと帰り
副部長の私が全部やることになった
ああ、めんどくさい......合唱なんかやりたくないし。
ほんとはミュージカルやる演劇部だったのに部長の独断で勝手に合唱部になった
責任もてないなら勝手にかえるなといいたい
頭がいい大学に行きたい?
いやあいつは偉そうにふんぞり返りたいのだろう
可愛くて、優秀て
暗くなってるし、電気も限られたとこしかついていない
下駄箱を開ける音がやたら大きく聞こえる
外に出ると雨だった
いつも入っている折り畳みがさが今日は入っていない
最悪
ブルーになりながら雨の中をあるきだした
「矢野さん、お疲れ様。」
声をかけられ驚くと理科の松本先生だった。
「先生一人何ですか?」
顧問をやってる天文部の生徒と一緒にいることが多いのに
「補習に付き合って、その後はテストの採点で遅くなっちゃったよ。」
話ながらも何気なく傘を私にもさしてくれる
「ありがとうございます。」
「駅まで一緒に帰ろう。」
イケメン教師と相合い傘なんてトキメキそうなてんかいになったけどテイションは上がらない
「雨嫌い?」
「嫌ですよジメジメするし。」
「僕はなんかテイション上がるんだよね。雨が降らなきゃ美味しいお米は食べれないしね。」
ごはんが大好きなんだとかクラスの女子が騒いでたっけ。
「夜は駄目だけど、明るければ虹も出るしね。」
笑顔でいう
少しだけ胸のなかがワクワクした。
その夜はなぜか松本先生と一緒に虹の上を歩いている夢をみた。
最初のコメントを投稿しよう!