元彼の求愛に降参する

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元彼の求愛に降参する

連れて行かれたのは幹太が住んでる京都駅付近にあるタワーマンション。 タクシーから降りて手を引かれて幹太の家に連れて行かれる。 「……まさか、わたしを監禁するつもり?」 「……首輪をつけて鎖に繋いで監禁したいのはやまやまだけど、流石にそれは犯罪だから」 幹太のわたしにやった行為は全て犯罪に当てはまる気がしたけれど、幹太的にはそうとは思わない範囲だったらしい……。 久しぶりに4年ぶりに入る幹太の部屋は昔と何一つ変わりなかった。 「舞花、4年前に舞花が仕事が忙しくてなかなか会えないからって他の女に手を出した事を許してくれ。舞花が就職して月1ぐらいしか会えなくなって、出来心だったんだ。でもさ、舞花と別れて他の女と付き合っても舞花みたいに話が弾んだり一緒にいて楽しいとか癒されるとか思える女はいなくて、気がついたら舞花に似た人を求め、でも舞花と違うとわかって冷めて、俺はどうしようもできないぐらい舞花の事を求め愛してるんだ。だから、舞花に似た人を求めるんじゃなく、舞花と一生寄り添いたいと思った。強引な手を使ってるかもしれないけれど、お互い仕事が忙しいし1から関係をやり直す時間を持つのは無理だから孕ませて結婚に持ち込もうとした俺は最低かもしれない。それでも、俺は舞花とやり直して舞花に側にいて欲しいんだ」 リビングに入った途端に幹太に抱きしめられ、こんな事を言われ、戸惑うわたし……。 仕事柄、浮気をされた当時、幹太に会えてなかった。 だから、浮気をされても仕方がないと思う。 「舞花、2度と浮気なんてしないし、舞花を大事にする。舞花に会ってから仕事が手につかなくて、一応これでも俺、会社で責任が重いポジションでずっと舞花を追いかけてばかりはいられなくて、でも、今は舞花の事しか考えられない。舞花、お願いだ。俺と結婚してくれ」 任天社の天才ゲームプロデューサーを務めてる幹太。 毎日21時にわたしにプロポーズするために仕事を投げ出してるのは異常だと思う。 幹太がわたしに好きだとか愛してるとか恥ずかしがらずに言ってくれるのは照れくさいし場所をわきまえろって思うけど嬉しくて、かなり強引な愛情表現だけど、元々幹太の事を愛していたから嬉しかったりした。 「……降参。天才ゲームクリエーターの幹太から逃げられないから、幹太のお嫁さんになる。わたしへの執着心が異常だし浮気はしないと思うけど、もし浮気をしたら即離婚で子供の親権はわたしが貰うからね」 わたしは幹太の策略に降参し、幹太と結婚する事を決めた。 「……舞花、じゃあ、キスしていい?お腹の中に子供がいるからそれ以上は我慢するけど」 幹太がわたしにぞっこんで、わたしを好き過ぎて異常な愛情行動を起こすのが迷惑と思いつつも嬉しかったりした。 「舞花、幸せにするから」 幹太がビジネスバックからリングケースを出してきて嬉しそうにわたしの左手の薬指にダイヤのついた指輪をはめた。 「舞花、今日からここで一緒に暮らそう。舞花と一緒にいないと不安で俺、おかしくなる。舞花の衣類や私物は全て捨てずに大切に保管してる。これからは仕事で留守にする以外は俺の側にいてくれ」 幹太の異常なほどのわたしへの想いにわたしは完全に崩落し、幹太の想いを受け入れてしまった。
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