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朝、あんだけ台風だ何だってテレビで騒いでたのに夕方、空を見上げたら、真っ青。雲一つ無く七月の太陽が私をじりじりと焦がしていく。
傘いらないじゃん。
「大嘘つき。ただでさえ荷物多いのに」
ぎんぎんに私を見つめる太陽をひとにらみし、づかづかと歩き出す。
無心に歩くとふと思う。小学生の頃は、なんでもポジティブだったな、と。
晴れのくせに、
「日傘〜日傘〜みてみて!」
ってみんなとカラフルな傘ならべて帰って、近所のおばちゃんに笑われてたなぁ。
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