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「おばあちゃん、そろそろあれ付けた方がいいんじゃない?」 娘からそうアドバイスを受け、私は三ヶ月前から補聴器を付けて生活している。 定期的に受けている健康診断でも問題無いし年の割には健康な方だと自負していたが、去年あたりから聞き間違いが増え、段々と周りの音が聞こえにくくなった。地元の耳鼻科で 老人性難聴と診断され、念のため行った別の病院でも同じ名称を告げられた。観念して買ったのは耳かけ型と呼ばれるタイプのもの。フックが付いており、耳の後ろに本体がくる形だ。色はシンプルな白で、価格は3万円ほど。 二児の母となってからやたらと心配性になった娘からは「もっと良いやつ買った方がいいんじゃない?」と言われたが、全く聞こえない訳でもないのだし充分だと考えた。
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