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静かな流れの天竜川
その日、太一は船大工としての仕事を遂げる為に家を出た。
夏の暑い日、川が近くなるたびにちょろちょろちょろと、自然の音楽が繰り出している。
川の横をしばらく通っておりますと、遠くの寺が鳴らしたのでしょうか?ごーんと鐘の深くしみぶかいような音がずっしりと聞こえました。
さてと、仕事をするかというように太一は石に腰掛け、用具を取り出してまいりました。
近くには仕事仲間の一佐その他と、近くに住む現代で言うところのマドンナ的な存在のお竜が太一をまだかまだかと言わんばかりの顔で待っていた。
太一は、悪いと思った。
だか、太一にとっては、
謝るには値しなかった。
なぜなら、時間通り、
しっかり着いているからだ。
太一は、ヘコヘコしながら仕事場の雰囲気に無理矢理ねじ込んで入っていった。
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