二.

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「あきらは使い物にならないから亜沙さんが図書館に行ってくれない?」 「え!?」 「ずがーん」  リーラの提案に、亜沙は目をまんまるになるほど見開き、あきらはショックを受けたように自身で効果音―のようなもの―を発する。 「私が?」 「行ける図書館に行って本を借りてほしいの」 「えっと……二十冊?」 「かける五で百冊」 「えええええ!!」  図書館の延滞常連者のことが気になり家まで来てみたら、とんでもないことに巻き込まれてしまったことを亜沙は察したのだった。
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