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「難しいですよ、リーラさん」
「見ればわかるわよ。どう考えてもヒトじゃないから」
無茶苦茶である。
ヒトじゃない、といわれても、それはウィザーだからいえることで、正真正銘のヒトである亜沙に見分けられるわけがない。
間違い探しだって、他人の二倍から三倍は時間がかかる彼女には難しすぎる見分け方だ。
「いや、それでもやっぱり……見た目だけじゃ分からない、です」
「……そう? なら別の方法を試しましょう」
「どんな?」
「ウィザーは隠れて生きてるの。だから仲間を見つけたら喜びより先に警戒するわ。それを利用するのよ」
そういわれて続きを聞こうとした亜沙は、ストップとばかりに手のひらをあきらとリーラに向けた。
「待って、ください」
「なによ?」
「ウィザーを見つけたとして、その、サラさんを止めるためにどうするんですか?」
「脅すのよ」
「脅すんですか!? 恐喝罪になるじゃないですか」
亜沙がびっくりして少し声をあらげる。やあねえ、とリーラは息をついた。
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