三.

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「ええいいでしょう、ならばお答えします。要注意人物として図書館で共有されてるんですよ」 「僕が? なんで?」 「この期に及んでなぜとは……っ」 「わーっ、白金さんストップストップ!!」  のほほん、とした様子のあきらについに怒りが頂点に達した白金が拳を振り上げる。亜沙は慌ててその腕にぶら下がるように掴みかかった。 「あんたがいろんな図書館の本をビリビリにして台無しにしてるんですよ!? 利用者の域を超えています! 要注意人物、つまり、出禁にして入らせないようにして本を守っているのに誰かに頼んでとなるとその努力が無駄になるでしょうが!!」  亜沙に腕を掴まれたまま、いよいよブチ切れたといわんばかりに、語調も荒く半ば叫ぶようにほえる。 「なっ……、なるほど!!」 「斉田さんがそれ言っちゃだめ」  先程の、亜沙をかばったときの彼はすでにいないようで、納得したとばかりにうなずいた。
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