【コロポックルの傘】

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「と、まあ…ここまでは、あまりにも救いの無い話だよな。この仮説を元に、生き残ったあるコロポックルの物語を書こうかと思ってるんだ。 でな、その生き残ったコロポックルの正体は…実は!あの『小さなおっさん』と言うのは、どうだ?! なあ、柴山君!君も知ってるだろ?あの有名な都市伝説」 と、ここで先生は再び満面の笑顔を取り戻して声を張り上げた! 「おお!知ってますとも!なるほど!あの都市伝説にお話を繋げるとは、さすがは先生です!」 「だろ?生き残ったコロポックルが実は、あのおっさんの正体だった!これはイケそうじゃないか!」 と、先生は二杯めのビールを満足そうにグイッと飲み干した。 しかし… 私は、雲一つ無い青空を見上げながら、こうも考えてしまうのである。 今、この空の遥か上空… 大気圏では、 私たちを守ってくれている生きて行くのに必要で大事な『日傘』… オゾン層に『綻び』が出来始めているのではないだろうか…。 私は、最近の異常気象にそんな危惧の念を覚えるのであった。 ~END~
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