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…私の家の近く、…というより隣に小さな公園があるんです。姉が子供の頃にはいくつか遊具があったらしいのですけれど、今はもう撤去されていて樹木等もないですから見た目としては殆どただの空き地と言って差し支えない状態ですね。そんな状態ですから基本的には誰もいません。勿論、基本には例外が付き物なのですけれど…。
その公園は丁度私の部屋の窓から一望できる位置にあるのですが、何年か前からその例外と言える事態が起こっているのです。
それは決まって今朝のような雪が降った後の事。窓から公園を見下ろすと青い傘が動いています。私が起きた時にはもうその状態ですから多分かなり朝早く、もしくは夜中の内からなのだと思います。
それは大体雪が止んだらいなくなっています。日曜日に一度観察した事があるのですが、雪が降っている間はずっと公園内を歩き続け、雪が止んで少ししてから公園を出ていくみたいでした。
最初は特に気にしていなくて、公園に誰かいるなんて珍しいという程度にしか考えていなかったのですけれど、数箇月前にふとその異常さに気付いたんです。この人はこんな何もない所で何をしているのだろうって…。
偶然傘の中を見た事もあります。見た目は特に変わったところのない女性でした。でも私に気付く様子もなく一心不乱に公園内を歩き続ける様子は異様だったかもしれません…。
今朝も雪が止むまで歩き続けていましたけれど、先輩はこの行動の意図はどういうものだと思いますか?
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