父さん

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父さん

黄色い傘に向けて「三瑞・・・」と弟の名前を付けて傘としか話さない。 そんな母さんを助けたいと思い僕と父さんは色々な病院や治療をしてくれる所を訪ねて母さんを連れて行こうとしたが、いつも連れて行く途中で母さんは逃げ出し結局今まで病院などへ連れていく事が出来ていないままだ。 父さんも何度も病院へ連れて行こうと努力をしたが母さんがいつも逃げ出し連れていく事が出来ず僕と父さんへの関心が無く三瑞…(傘)にしか関心を持たない状況が続いた。 そんな状況が毎日毎日続くのだから当然父さんも嫌になったのだろう。 父さんは家を出て行った。 その時に僕に向かって「立心、父さんと一緒に来ないか?」と言われたが、僕は今の友達と離れたくない…母さんもこんなだし一人にするのは心配…と思い父さんにもそう言って話して残る事にした。 父さんは何かあったらいつでも連絡するんだぞと言ってくれそれは今でも僕の中では大きな支えになっている。
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