二人きりの生活。

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二人きりの生活。

そこに立っていたのは、紛れもなく "一条廉"だった。 <母>  急いで悪いんだけど、今日から  お父さんの大学時代の友達と事業  する事になってね。明日から3年間  は、海外で生活する事になったの。  悪いけど、ユマは連れていけない  のよ。 <ユマ>  どうして・・・・。  私も一緒に連れてってょ。  私一人じゃ耐えられない。 <母>  寂しそうだと思って、お父さんが  大学時代の友人の息子さんの"廉くん"  に、執事として雇ったの。  明日から、来ることになってるから、 よろしくね。 親が出て行って数分たった頃、玄関から、 ピンポーンと家の中に鳴り響いた。 一人になった途端、急に寂しくなった。 「はーい。今、行きます」 玄関を開けると"一条廉"が立っていた。 これから、私はやっていけるのだろうか。 心配になった。親以外の男性と暮らすの は初めてだし、どうしたらいいのだろう。 ちゃんと話せるのだろうか。 色々考えてしまう。 「すいません。今、開けますから」 <一条> 初めまして、聞いてると思うけど、 一条廉です。宜しくね! ユマちゃんだよね。 うちの親にちゃんと女性を守るん だぞって、言われたんだけど、 なんかあったら、なんでも言って。 これから、私たちの秘密な二人きり の生活が始まった。
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