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私、どうかしてる。
今日から、ホントに二人だけの生活
が始まった。
<ユマ>
廉〜、 廉〜、れ〜ん。
起きて〜。今日から学校でしょ。
私と一緒のクラスなんだから、
初めてだから、一緒に行ってあげる。
<廉>
なんだよ、それ。
もう1回言ったら、覚悟しとけよ。
<ユマ>
それ、どう言う意味?
<廉>
ユマに言っても、多分分からない
と思うし・・・。以外と鈍感だしな。
<ユマ>
何それ。私、そんなに鈍感じゃないし
変な事言わないでょ。
早く、ご飯食べちゃってよ。
ホームルームの前に、先生のところ
に、先に行かなきゃ行けないんだから。
時間ないから、早くして。
<廉>
・・・。学校行く時は、大丈夫だから。
もう少ししたら、僕が頼りにしている
執事が迎えに来なるから。
安心しろ。
<廉>
それに、俺たちだけじゃまずいだろ。
高校生男女二人暮しするんだから。
「親父に言われたんだ俺が、なんか
あったら、亮さんに頼れって。助けて
くれるから」って、だからさっそく
今日から、来てもらう事にしたから。
だから、今日は車で行くから。
<ユマ>
学校行くのに、車じゃなくて、
私はいつも、電車なの。私は
乗らなくても大丈夫だから、
学校で会いましょう。
私、そろそろ出ないと間に合わ
ないから。
<廉>
ドン・・・。
<ユマ>
何?
びっくりした?!
変な事しないでよ。
驚くじゃない。
<廉>
お前、何も分かってない。
さっき、自分でなんて言った。
「今日から初めてだから、一緒に
行ってあげる」って言ったよな。
<ユマ>
・・・・・・。
それは・・・。
<廉>
それに、女子高生が一人で歩いてたら
心配になるだろ。
それに・・・。
<ユマ>
それに、なに?
言って 。
<廉>
変な男にでも捕まったら、心配するだろ。
それに・・・。
「親父に言われたんだよ。大事な娘さん
なんだから、ちゃんと守らないとな、廉」
そう親に言われたら、しょうがないだろう。
ユマの両親にも悪いしな。
<ユマ>
ごめん。私・・・廉に迷惑かけてるね。
勝手な事ばかり言って、ごめん。
<廉>
じゃ、今日迷惑かけたんだから、
学校終わったら、"俺の言う事を聞く事。
それで、今日の事はチャラにしてやるよ。
どうする?
<ユマ>
それ、ずるいよ。
いいよ。分かった。
それで、全部チャラだからね。
<廉>
よしよし。
素直にしてれば、宜しい。
ピンポーンと音がなった。
<廉>
亮さんだ。
<ユマ>
ハニカンだ笑顔も
意外と可愛いんだ。
<ユマ>
今、開けますね。
<亮>
「廉様、お待たせ致しました。
学校まで送ります」
「そのいい方なんだけど、
廉でいいよ、ずっと気になってて」
<亮>
それは困ります。旦那様に
怒られますので・・・。
<廉>
「亮さんが、それでいいなら
いいけど。」
じゃ、行くか学校。
<ユマ>
お金持ちの人って、
やっぱり凄いね。
私は、普通の生活しか
したことないから。
両親は、代々ホテルを経営
してるから、お金持ちだけど、
私は、皆と一緒の
ただただ普通の生活がしたくて
今まで来たから。
でも、最初はね、廉みたいな生活
してたんだよ。
だけど、いつからか、その生活から
抜け出したかったの。
こう見えても、色々あったから。
やめよ。私の話はいいよ。
<ユマ>
亮さんって、何歳なんですか?
<亮>
32です。6月15日で、33になります。
<ユマ>
すごーい。私と3日違いなんだね。
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