おはようございます、にドッキリはいらない。

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それに許容範囲外(キャパオーバー)ながらも、行っている行動自体は遅刻しそうな翼を送り出すという様な、家族とはいかなくても同居して()()()()()()()()()()()()()()()()()という(たぐい)だったので、最初に考えただけで放っておいていいと結論を出します。 もう寮に引き上げてしまった先輩のお巡りさんが、何か恐ろしい事を口にしていた様な気がしたのですが、その件を思い出そうとした頃、時刻としては芽生が何かしら病を患ったなら、診療上に祖父の清と向かう時間帯となっていました。 「……」 取りあえず、一度立ち上がり交番から出て、芽生と清の住居がある道筋の方に視線を向けますが、まだ早い午前の為か、買い物に向かうという人もおらず、何かしら用事があって普段着で近所を移動しているという、住民が視界に入るぐらいでした。 山本家の祖父と姪の家については住所は掌握していて、定期的な警邏の時に通り過ぎるまではしますが必要のない限り、訪問等はしてはいません。 柄にもなく、胸騒ぎの様なものがして、何かしら行動を起こすべきかどうか悩んでいましたが、取りあえず自宅に電話をかけみることにします。 「……俺が変な夢を見たから、妙に気持ちがささくれ立っているいるだけかな」 そのささくれ立った原因の一因にもなっているのは、夢からの延長で姿を現わしたあの白と黒の美形(イケメン)の存在だと、翼は取りあえず結論を出して一応、休憩にあたる時間に人目につかない所から、自身のスマホでかけました。 そしてその結果と言えば、2分間ほど粘りましたが誰も出ず、自宅にかけるのは一旦止め、 「素直に出て行ったのか、それとも居留守を使っているのか……」 口元を"へ"の形にして、今度は覚悟を決めて、交番に納めている資料から山本家の情報を見て、電話番号を調べて、こちらは交番の電話からかける事にします。 山本家の電話が、電話番号表示(ナンバーディスプレー)だったなら、少々驚かせてしまう事になりますが、清さんなら大丈夫だと思いつつかけました、が、こちらも出ません。
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