お昼は盛り蕎麦くらいがいい、山葵は少しで。

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「ちなみに、つばさっちがリーダーね、よっろしく!」 「まあ、今回は緊急で、学校側やカウンセラーさんや、山田の話があるから仕方ないわね……」 翼が話の内容を理解しかねているうちに、阿久津の言葉に仕方がないといった調子で水前寺が頷いて、自身のスマホを仕舞っていました。 「あ、それでもリミットは18時までですからね、それまでに山本芽生さんの発見の報告がなかったなら、私が課長に報告……というか、課長の耳に入っている時点で"おまわりさん"として動きだすから、よろしくね」 それから改めて、翼の方を向いて留意する旨をを告げたのち、一般市民向けの人当たりの良い笑みを浮かべて、"後輩の従兄弟"と自己紹介を受けた白い美形(イケメン)天使の勅使河原と、黒い美形(イケメン)悪魔の阿久津に向き直ります。 「それじゃあ、勅使河原さんに阿久津さん、本日は()()()()ありがとうございます。それと良い休暇を日本で過ごしてください」 まだ話の要領を掴めてはいませんが、悪魔こと阿久津の言っていた"芽生ちゃん探索隊"については水前寺は容認をしている様でした。 「休暇を心から楽しめるように近所散策ついでに、芽生ちゃん捜して見つけておくから、期待していてよ!」 「スマホでも見ますが、翼にこの周辺の地図(マップ)と子どもがいきそうな場所を照らし合わせて捜して見ますから、ご安心を」 阿久津に続いて勅使河原までもが、そう応えてしまったので、もう翼は口を挟む余地が無く水前寺は午後の勤務が始まるからと、そのまま交番を後にします。 水前寺を見送って交番に戻り、翼はカウンセラーの早乙女が個人的(プライバシー)な情報が外に漏れぬ様に配慮した時と同じ様に、扉を閉めます。 「それでは翼、この近辺の地図を頂けますか?」 「俺は地図をもらったら、まず駄菓子屋に言ってこようっと♪」 「……その前に、何がどうして、芽生ちゃん探検隊みたいになったのか、確り事情を話してもらおうか」 凶悪犯との対峙はまだした事もない翼ですが、夢から延長して姿を現わし従兄弟だと宣い、SNSグループまであっさりと作ってしまった"天使"と"悪魔"に対して、中々結構な迫力を伴って呼びかけたのでした。
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