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やはり俺の米愛は間違っていた。
あのおっさんが目覚めさせてくれた。
ひょっとすると、彼は俺が辿り着くかもしれない未来から来た俺だったのかもしれない。
……なんてな。
とにかく、今日から俺は生まれ変わる。
正しい米愛を一から学ぶんだ。明菜と共にね。
そして、いつか真の米好きとして、彼女と一緒に食卓を囲みたい。
出来ればそう、家族として……。
「ほら、ご飯炊こうよ」
「ああ、今行く」
俺が振り返ると、明菜は米櫃の前にしゃがんで笑っていた。
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