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青馬は何か考えがあるのだろうか?
それともまた、後先考えず?
青馬は地面に大きな丸を描いた。
丸の中に人の絵を二つを描く。
「こういうことだよ。俺たちは今、この丸の中にいる」青馬は棒で丸の中をつついた。
「それで?続きは?」僕は続きを促した。
「お爺さんはこの丸の外にいる。
だから、俺たちはこの丸の外に出る必要がある」青馬は分かりやすく説明した。
じゃぁその丸は何なのさ?
僕は青馬の説明に疑問が沸いた。
「んで、この丸が何なのかというと……」青馬は続けた。
「うん、その丸は何?」僕は丸を凝視した。
「この丸は心の壁だ」青馬は言った。
なるほどね、その丸は心の壁か。
お爺さんは丸の外にいるから質問が難しいのか。
僕は青馬の考えに半分感心した。
とういことは質問はどうなるんだ?
僕は青馬を見た。
「俺たちが心の壁を出る必要がある。心の壁の中にいてはお爺さんへの良い質問は浮かばない」青馬は言った。
青馬は砂に描いた絵を足で消した。
「じゃぁ心の壁を出てみますか?」青馬は両手の拳を握った。
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