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ざーーーー！！
ざーーーー！！
ざーーーー！！
ざーーーー！！
「ちくしょー！！すげー豪雨だ！！どっか、雨宿り出来る場所ねーか？！」
元猟犬の野犬セルポは、記録的な豪雨をついて山林の中を駆け回ってた。
ざーーーー！！
ざーーーー！！
ざーーーー！！
ざーーーー！！
ぴかっ！！
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・
「ひゃーーーーーーっ！！雷まで鳴りやがった！！」
仰天したセルポは、慌てて避雷になる場所を探し回った。
ぴかっ！！
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・
どっかーーーーん！！
「うわーーーー！！雷が落ちたぁぁーー！！」
ずるっ！！
「うわーーーー！！」
崖に脚を滑らせたセルポは、コロコロと崖から転がり、麓に転落した。
「痛ーっ！！踏んだり蹴ったりだぜ・・・ん？」
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
「河か・・・水嵩が増してるなあ。危ないから待避・・・ん？何だあれ？」
ばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃ！！
「たすけてーーー！！たすけてーーー！！たすけてーーー！！たすけてーーー！！」
「犬が流されてる！！こりゃ大変だ！！」
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
「わっ！駄目だ！！俺まで流されて溺死する！！」
ばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃ！！
「たすけてーーー！！たすけてーーー！！たすけてーーー！！たすけてーーー！！」
「ええいっ！！なるようになれっ！！」
野犬のセルポは深く息を吸い込むと、ままよっ！とごぉぉぉーーーーー！！ごぉぉぉーーーーー！！と荒れ狂う河に飛び込んだ。
ばっしゃーーーーーーん！！
ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！
「なにくそっ！！なにくそっ！！この流離いの野犬セルポを舐めるな！！」
ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！
セルポは水流に逆らって、目だけはバシャバシャともがき続ける溺れた犬だけを追って必死に泳ぎ続けた。
ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！ばしゃ！
「届いたっ！！」
セルポは、目の前に溺れた犬に近付くと必死に掴もうとした。
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
「くそっ！！流れが急でなかなか掴めないっ！！」
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
「今だ！！」
ぱくっ！！
セルポは溺れた犬の首筋を咥えると、必死に岸に揚がろうと泳いだ。
「重い！！重い！！流れが！！流れが！！うわーーーー！！」
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
ごぉぉぉーーーーー！！
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