第四章 無自覚な魔性

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「…ん、ん」 忙しなく動かされる旦那様の唇は私の閉じていた口をこじ開け、そして熱い舌がヌッと差し込まれた。 「んんっ、ん、んっ」 互いの舌が擦れる度にチュックチュといやらしい音が鳴った。その甘い行為に酔っていると私は下半身の変化に気が付いた。 (あっ…) 大きく開かされた太ももの間を縫って旦那様が浅く入り込んだ。そしていつものように熱く濡れている其処に指を入れ動かした。 「ぅんあっ…!」 思わず唇を放して大きく喘いだ。 「美織…凄いな」 「ふぁ…あっ、あっ」 いつもよりも少し乱暴で激しく擦られるその衝動に私の中がジンジンと熟れる。 「随分奥まで解れている。──頃合いか」 「はぁん……はぁ、はぁ…」 浅い息を忙しなく吐き私はその時が来るのを待った。 「おまえはもう俺を受け入れることが出来る程に成長したのだな」 視界に入る旦那様の雄々しいモノ。もう何度も目にしてすっかり見慣れたモノなのに何故か今日は一段と勇ましく見えてしまう。 「やっとおまえの中に挿入れられる」 「あぁ……旦那様…早く…早くぅ…」 目にした途端気持ちが逸って仕方がなかった。 私の心も体も……何処も彼処が旦那様を求めて仕方がなかった。
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