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頭の中はツッコミしか入れられなくなってきた。この人たちの考えが全くわからない。
前々世、前世、今世の約40年以上の経験を持ってしても意味がわからん。
まぁどの人生も成人するまで生きることはできなかったけど。
「リ、理由を聞かせていただいてもいいでしょうか」
今世の小さい頭でひたすら理由を考えても全くわからない。
頭の中はツッコミを入れることしか考えられなくなってきたので、ここは子供らしく素直に聞いてみることにした。
……ちなみにこの時、動揺しすぎで違和感に全く気がついていなかったが、この瞬間から俺に関する全ての計画が動き出していた。
それは置いておいて
「もちろんだ。一般的にはこのような事はせず、娘が死んだことを公表する必要がある。だが、これが先月亡くなったミシェル本人の遺言なのでね」
「遺言ですか?」
「ああ、あの子は5歳にしては聡明すぎる子だった。体が長く保たないことを知っていたのだろう。だからこそ未来のない自分に代わり、未来のある自分そっくりな人間に王子と結婚している未来を見せて欲しいとのことだった」
「私は天からその様子を見て楽しみます。と亡くなる前に伝えてくれたの……」
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