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ー 敵討ち 無理な事 ー
小山内源四郎 十と四歳 まだまだ前髪を落ちない元服前の少年也し!
その源四郎が、いやはやなんともこれが『敵討ち』の旅に出たそうな!
事の起こりは、父、源次郎が御役目、『勝手型』にてその金額相違から責任を負われこともあろうか、武士にあるまじき行為と揶揄され『斬首』と相成りました。
その後、藩内御重役が息子が盗みたるが、発覚せしが、藩内御重役息子と慣れば、源次郎方『お家取り潰し』は逃れしたるが、その再興条件に御重役三男『瀬名 吉三郎』の首を藩内持参が条件と相成り候。
藩内御重役は殿の覚え宜しく『蟄居隠居』の軽い罪で済み候!
御重役はすぐさま、長男、瀬名重一郎を後釜に据え候也。
源四郎旅に出て早ひと月慣れば、金子ば、そこに付き、最早これまでと箱根の山にて腹掻っ捌いて死ぬるが如しと決め候。
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