time.0

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絶対に忘れない。 忘れられない。 とめどなく押し寄せる快感の波も。 震えるほど優しく私を辿る彼の手も。 どこまでも深く溶け合った夜。 お互いだけが全てで。 世界から隔離された白いシーツの中。 魂を抱きしめてくれた彼は。 確かに。 そこにいたのに。 私を呼ぶ甘い声も。 とろける唇も。吐息も。 確かに。 そこにあったのに。 どうして。 一瞬の幻みたいに。 泡沫の夢みたいに。 弾けて。消えた。 あの日の彼は。 もう。どこにもいない。
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