4 からの。

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+ 「ほわー……」 女性は途中でタクシーを掴まえて、私と黎を押し込んだ。 そのまま連れて来られたのは大きな日本家屋だった。 その前に立った私は思わず感嘆の声をもらした。 「影小路本家の方が大きいんじゃないか?」 隣に立った黎が言う。 「そうかもしれないけど、向こうはすごく旧(ふる)かったから……」 また、大きな門から見える庭木と奥の方に見える家屋を見た。 これが黎のご実家……。 女性に連れて来られたのは、黎の生家である桜城家だった。 「黎、あの人って……」 「弥生さんだ。架の母親」 やっぱり、と内心肯いた。架くんの面差しと似ているんだ。
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