4 からの。

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4 からの。

「黎――もしかしてその子が?」 女性は、今度は私をじっと見て来た。 だ、誰だろう……? 知らない人だ。けれど、どこかで見たような気がする……。 「……なんでこんなところにいるんですか」 黎が苦い顔で答えると、女性はくわっと目を見開いた。 「なんで連れて来ないのっ。二人がどれほど心配してたと思うのっ?」 いきなり怒られた。 面喰っている間に、女性は私の前に立った。 厳しい顔で。 「あなた、名前は?」 「ま、真紅、です」 「まこちゃん? 今すぐ来てもらうわっ」 え? 私が口を開く前に、女性は私の腕を摑んで走り出した。
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