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「おい……こいつ動かなくなったけど……」
「誰が殺せなんて言ったのよ!! しっかり加減しなさいよ!!」
「は? うるせぇな! 大体お前だってッ……」
お互いに責任をなすりつけ合っている中、ただ1人、冷静に喋り出す。
「言い争ってる前に、まずコレ何とかしないとバレちまう。早く何処かに隠してズラかろう」
それを聞いた2人は初めはポカンと呆けていたが、脳が落ち着いてきたのか何を言われたか理解する。
「か、隠すって言っても何処に……」
「倉庫から道具を持ってくる。お前ら2人は誰がここに来ないか見張ってろ」
と言ってもここは薄気味悪いと評判であり、ごく稀にいる物好き以外は近寄らない場所。そうそう人が訪れる事はない。
だからこそ、いつもこの場所でイジメ行為を行なっていたのだ。
「アイツ……道具取ってくるとか言って逃げ出さないよね……?」
取り残された2人はビクビクと肩を震わせながら、帰りを待っていた。
心配とは裏腹に、5分少しで戻ってきた。
「ほら早く片付けるぞ」
手早くスコップを渡し、穴を掘り始める。
力のある男2人はスコップで穴を掘り始める死体を埋める。その間女は少し飛び散った血液等の証拠になりそうな物を無くしていく。
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