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ようやくとベッドへ辿り着くと、氷川は自らの服を脱ぐ余裕さえないといった調子で、冰の上へと覆い被さった。
すっぽりと腕の中へと拘束し、先程からの口付けは未だ止まぬまま、荒く興奮した息遣いだけが真っ白なシーツの海の中で弾けて揺れる。
「……ッ……冰……、冰……すまねえ……お前に痛え思いはさせたくねえが……」
悪いが全く余裕がねえんだ――
氷川の表情がそんな心の言葉を体現している。自ら指先を舐めて唾液を絡め濡らすと、逸ったように冰の後孔へと突っ込んだ。
一本、二本、三本と――立て続けに押し入れて内部を掻き回す。冰が感じる一番いい箇所を探り当て、これでもかというくらいにしつこくしつこく弄り倒す――
「……ッあ! ……りゅ……うぅ……ッ!」
「我慢してくれ……! 俺に掴まってろ」
冰の手を取り上げ、自らの背中へと導きながら氷川は荒い吐息交じりで続ける。
「そうだ、しっかり……俺を掴んで……ぜってえ放すな、冰ッ……!」
「ん……っ、んぁ……ああッ……りゅ……!」
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