未来への招待状

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「お前だけだ……この世にお前以上に大切なもんなんてねえ……!」  どんな言葉を何度言おうと、伝えきることができない。あの夜、絶体絶命の中で冰が自分に掛けてくれた想いは――一生涯掛けても返せるものではないだろう。氷川は全身が打ち震えるのをとめられなかった。  強くならねばと思っていた。  愛しむ想いや腕力だけでなく、愛する者を、大切なものを守り抜く為に――もっともっと、精進しなければならないと痛切に感じていた。  愛とは何と果てしなく遠いものだろうか。  と同時に、何と尊く大きいものなのだろうか。  お前を生涯愛し抜くと誓う。  お前を生涯守り抜くと誓う。 「冰……、お前は俺の……命だ……」  あふれる涙をそのままに今ひとたび口付けながら、氷川は魂の叫びのようなそのひと言を冰の唇へと落としたのだった。 ◇    ◇    ◇
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