観点1

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観点1

 『ただの赤い絵』というタイトルで、真っ赤に塗りたくっただけのカンヴァスを、美術館に展示したのは、クラスメイトの山田中子だった。  現代アートはなんでもありなのだと、聞いたことがある。  しかしいくらなんでも、こんな小学生でも描けるような絵はちょっとどうかと思う。  いや、それが中子の主張のなのかもしれない。 「大人も子供も関係ない」  的な。  しかし、そんなことは、わざわざ主張するほどのものだろうか。
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