砂とラムネ

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砂とラムネ

 すぐそこで、波の音がする。  どうにでもなれと思って酒を煽ったのか、アルコールが回ったからどうにでもなれと思えたのか、順番はもうよく覚えていない。  ちょっとだけ夜風に当たりたくて、使い古した黒いサンダルを履き、近くのコンビニエンスストアをとりあえずの目的地に定めたのはほんの二時間前のことだ。
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