文学賞

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 朝。  狭いアパートの汚い床で目を覚ます。  起こした身体の正面には、小さな机の上に電源が点きっぱなしのノートパソコン。  型落ちの古い画面には、他人が見れば鼻で笑い飛ばすような拙い文章。    “夢”から覚めた男は、もう一度布団を被って目を閉じる。  まぶたの裏には、男の夢が広がっている。  そして、理想の世界で男は今日も小説を書く。 書き出しはもちろん、 『こんな夢を見た。』 ツカノマレーベル様 主催 朗読企画「こんな夢を見た。」2019 投稿作品
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