10人が本棚に入れています
本棚に追加
永井豪の世界〜神と悪魔の実在
永井豪が先日フランス芸術文化勲章を受けたというニュースが入ってきた。昨年の画業50周年に続く快挙。
さすが豪ちゃんだと思った。
古希を過ぎてはいるがわしにとってはやっぱり豪ちゃんなのである(^^)
彼は70年代ハレンチ学園で学校関係者やPTAから糾弾され漫画家としての人格を否定されたのだが、今から思えばあれは現在を予見したSF漫画じゃなかったのでは?
毎日のごとくニュースにでる学校教師のモラルは既に漫画を超えている。
最も漫画は終盤はシリアスに変わり、学園と大日本教育センターとの戦争になるというものであった。
だがここから永井豪は人間の欲望や悪を前面に打ち出したシリアスはSF漫画を描くようになる。
彼のライフワークであるデビルマンはそれが最も色濃い。
デビルマンの漫画版はアニメ版と根本が異なる。
それは不動明が人間の心を持ちながら、悪魔アモンと合体した姿がデビルマンなのだ。
さて漫画版デビルマン、この漫画の一番恐怖すべきことは悪魔より怖い存在の出現である。
その存在とは人間だ。
終盤人類抹殺のため悪魔は総攻撃を開始する。
豪ちゃんのいう悪魔デーモンは合体生物である。
これはデビルマンのプロト作品、魔王ダンテで説明される。
宇宙に悪魔種族と神の種族との闘いがあり地球へ逃れた悪魔は動物や植物や機械や色々なものを自ら合体させて強化していく。
デーモンは序盤人類に恐怖させるために犠牲に被りながら無差別合体を行う。
その後は人間はお互いが信じられなくなり、悪魔狩りにより人間が人間を殺戮、自滅する。
一方神の存在は悪魔と対立する、彼らも宇宙人である。先に書いた魔王ダンテでは神は悪の方の宇宙人として描かれている。
まさに宗教団体から抗議されそうな生命体である。
しかし最近新しい歴史学や考古学により、神話や伝説は現実に実在したものではないかという考えも出て来ている。
人類有史以前に超古代文明が存在したかもしれない。
通常ありえないオーパーツはそれを証明している。
またギリシア神話や日本神話の神さまの行動は実に人間的である。
神と悪魔は実在した。
永井豪は最終作デビルマンサーガで新たにその実証に取り組んでいる。
彼の中では永遠のテーマなのかもしれない。
「
」
最初のコメントを投稿しよう!