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スターウォーズと仮面ライダーの大いなる関係
スターウォーズ 第9作スカイウォーカーの夜明けが公開された。とうとう完結なるのかな?
ジョージルーカスが創造したこのシリーズは映画史上永遠に残る作品だと思うのだが、その魅力はどこにあったのかを探ってみる。
スターウォーズの1番の醍醐味は宇宙活劇を大々的に映像化したことにある。
それまでにも宇宙を舞台にした活劇もあったが、とてもスケールの大きさには及ばない。
もう一つはこの映画はシェイクスピアのマクベスにも通じるスカイウォーカー家の悲劇的テーマが元になってること。
だから真の主人公とも呼べるダースベイダーというキャラクターの創造は我々に強烈なイメージを残すのである。
ダースベイダーは黒澤明を通じ日本映画に没頭したルーカスが伊達政宗の甲冑姿にヒントを得て創造したといわれる。
名前も伊達政宗を英語読みをなまるとダースベイダー、そしてライトセーバーの剣技は日本の時代劇を思い起こさせる。
私的には石森章太郎原作の変身忍者嵐に登場する敵の血車党の首領、魔神斎の影響を
感じるのだが。
さて日本の映画に影響されたスターウォーズであるが、実はその逆の影響の方がかなり大きい。
いちばん知られるところは機動戦士ガンダムや銀河英雄伝説であろう。
銀河帝国や同盟軍や反乱軍など、宇宙での戦乱紛争をモチーフとしメディアで展開した。
そしてこれはブーメランなのかもしれないが、仮面ライダーも然りなのである。
昭和ライダーと平成ライダーを繋ぐ異色のライダー、仮面ライダーRX、彼は宇宙空間に飛ばされた仮面ライダーブラックがライダーベルトに埋め込まれたキングストーンにより、太陽の不思議な力を得て復活する。
RXの必殺技はライダーキックではない。それまでのライダーは(アマゾンを抜いて)ライダーキックが必殺技であった。
RXは主にベルトから取り出す光を帯びた剣、リボルケインで敵を切り裂くのだ。
まさにあのライトセーバーとそっくりである。
そして敵のクライシス帝国も帝国側を連想させる。
それまでは悪の秘密組織が敵であったのに対し、これは国家が敵だ。
怪魔界という地球の反対側にある宇宙から彼らは飛来し地球移住という目標のもとに前線基地を日本に建てようとする。
余談だが、RXの結末は単なる悪と正義の戦いではない。
地球そっくりの双子の星クライシスは大規模な環境破壊に見舞われ、崩壊へと向かっている。
皇帝は環境破壊は地球側の責任だと論じ、反乱軍やRXは皇帝の急激な工業政策だと主張する。
しかし皇帝側は敗れ怪魔界は消滅に向かう。
ライダー史上、非常に胸の痛い結末である。
さてスターウォーズの最終作品、スカイウォーカーの夜明けはどう終始するのか?
ジェダイとダークサイド、光と影の対決はいかに?
その結末はぜひ画面で味わって頂きたい。
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