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アガサクリスティー真の名作は何か?
ミステリーの女王といわれたアガサクリスティーであるが、今世紀になってまた新たに映画やテレビで映像化されその勢いはまったく留まるところを知らない。
ちょっと前までは推理小説の古典的存在として取り扱われていた。
ミステリー史上有名なトリックを取り入れたアクロイド殺しやオリエント急行殺人事件やそして誰もいなくなったは確かに衝撃的な作品であった。
映像化だけでなく、その斬新なトリックが巷にネタバレされてる。
しかし、それだけでクリスティーの本領を知ったといえるだろうか?
僕もクリスティーの全作品は網羅してなくて、もっぱらエルキューロポアロものなのだが、
五匹の子豚、杉の柩、葬儀を終えてなど完成度の高いものが他にもあるということ。
そしてその最頂点にあるのがカーテンだと思ってる。
当時エルキュールポアロ最後の事件とサブタイトルされたこの作品をハードカバーで買ったが、その完璧な内容に打ちのめされた。
クリスティーは脂ののっていた1940年代にこの作品を書き上げて金庫に保管し、自分の死後に発表することを手配したという。
この作品はポアロが最初遭遇した事件の場所スタイルズ荘へと赴き、また新たな殺人事件が起きるという設定である。
最初の事件で終わってなかった事実、意外な真相や犯人がポアロの口から語られる。
大概の読者は読み終えたとき、ショックをうけるだろう。
この時代にて犯罪心理や社会性を帯びた作品をクリスティーは既に書いていたのである。
スマホやパソコンが普及したIT革命といわれる時代になっても変わらないのは人間関係というアナログなもの。クリスティーが今も古びれないのは現代と共通するものが書かれてることにあるんだろうね。
さてクリスティーファンの方あなたのオススメはいかに?
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