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ルパン3世は不滅のヒーローなのか?
ルパン3世のアニメが世に出てから既に半世紀近く経つ。
原作者のモンチーパンチは今年4月に亡くなったがなんと今年の冬に新作映画が公開予定にある。
ルパン3世はもはや国民的ヒーローの一人といっても過言ではないだろう。
漫画が大人向けのコミック誌に連載されてたこともあり、1971年放送のアニメ第一作も最初その予定だったが、なかなかふるわなかった。
紅一点の峰不二子のエロいシーンあり、ルパンのハードボイルドなシーンあり大人向きの仕上がりであったのだが。
ところが再放送で一気に人気が爆発する。
その後1977年製作の第2シリーズで評価が高まり、今度は映画化へと進む。
宮崎駿が監督したカリオストロの城にて不動の地位を得た。
その後テレビと映画を通じ我々のエターナルヒーローとして君臨している。
ルパン3世の魅力とは何だろうか?
それは不動の登場人物の個性である。
主人公のルパン3世はお調子もので3枚目なのだが、最後にはクールに決める。
相棒の次元大介はクールで凄腕のガンマンだが、義理堅い性格。そして最初敵として登場した石川五右衛門、彼も剣の凄腕だが女性に弱いという弱点。そしてルパンらを手玉にとる絶世の謎の美女、峰不二子、さらに彼らを追う銭形警部、ズッコケタイプだがたまに才能を発揮する。
そう実に人物描写が濃い作品なのである。
初代ルパン3世の声優であった山田康雄の亡き後をモノマネタレントであった栗田貫一が引き継いでることからもいえる。
シリーズものというのは大概の作品は多かれ少なかれ登場人物を変えていく。
なぜならマンネリ化するからだ。
しかしルパン3世はマンネリ化という土台から立っていて、そこへ新しい人物を投入してストーリーを作っている。
永遠のマンネリ、それがルパン3世の基本精神なのかも知れない。
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