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「にゃ~ご、にゃ~ご」
玄関口で猫の鳴き声がした。
「おお、ワガハイ殿がお帰りのようだぞ、茉奈、ちょっと玄関を開けてお迎えして上げてくれないか」
茉奈が玄関を開けると、そそそと、白と黒のハチワレ猫のワガハイ殿が茉奈の足元へゴツンゴツンと頭をこすりつけて甘えて来た。
「お帰りなさいワガハイ~、今日はどこへ冒険へ行ってたの?」
茉奈は膝を折って、目をしっかり合わせて微笑んだかと思うと、「鼻」っと、鼻のふくらみが鼻っ柱を境にシロとクロで分かれているワガハイの鼻をつまんで、挨拶にも似たイタズラをした。
ワガハイは別段イヤがる様子もなく、茉奈とのおかしな挨拶を受け容れているようだ。
「にゃ〜ご」
ワガハイが挨拶をした。真菜は、ワガハイを抱き上げて、頬に顔と顔を擦り付けてた。
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