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コロンと音を立ててペンが滑り落ちて、あたしの身体は光の粒になって溶けて、ぽんとはじけた。
あたしの意識はまだここにいるけれど、もうあの子たちには見えないだろう。
ぽかーんとした顔で坂上くんと伊達くんが空っぽになったあたしの席を見て、それから坂上くんは走り書きを見つけた。
ありがとう ゆうま
それがちゃんと読めたかどうかはわからない。
坂上くんがこれを理解できたかどうかもわからないことだけど、たぶんもう午前中には全部忘れてしまうんだ。
あたしという幻想がそこにいたことも、あたしと入れ替わったことも全部。
あたしはこれでようやく、どこか静かなところに帰れるはずだ。
でももしCDがちゃんともとに戻ってなかったら、それは、ごめんね。
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