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「なにやってんのおぉぉ!?!?」
私は高ぶる感情を抑えきれずに叫んだ。
私の息子、ナオは、はっとこっちを見る。
「え、お前、もう帰ってきたの!?」
「お前じゃなくて、ママでしょう!一体どこからそんな言葉覚えてくるのよ。それに、なんなの、この有様は!」
「だって、だって、お腹すいたし、この赤いジュース飲んでみたかったんだもん!!」
「ナオが最近ママの言うことぜんっぜん聞かないから一ヶ月ママの言うこと聞けば飲ませてあげるって言ったでしょう!?そうでもしないと、ナオはママの話なーんにも効かないから」
「だって..」
「だってじゃない!この間だって、わたしがちょっと離れた間に私のスマホ勝手に触って、会社の人に電話かけまくっていたじゃない!まだ、同僚だから良かったものの...上司だったりしたら、どうなっていたことか...」
「ママ、元気出して?」
「ナオ....。あんたのせいなんだからね...?」
「うぅ。ごめんなさい。」
「とりあえず、ナオはこれから一ヶ月間ジュース禁止!」
「えぇぇぇやだぁぁぁぁ」
そうして、その幼い男の、1日は終わっていくのであった。
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