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その声の先を見た。
「り、ーく」
「俺の大事な存在に、ケガさせてんじゃねえよ」
「!?
ウグググガガガ」
父さんは奇声を上げた。
炎が燃え上がり、プスプスと燃えカスになった。
「ユーキ、大丈夫っ?」
「あ、ああ。」
りーくんが俺の片目を治癒しながら、聞いてきた。
「・・・なあ」
「何っ?」
「俺が・・俺がさ。
求めてたもの、・・こんなん、だったのかな。
愛されて、なかったのかな」
「・・・・。」
ベンチに座り、俺は泣きそうになりながら、りーくんに聞いたけど。
返事が何も返ってこない。
「そんなわけ、なかろう」
見上げると、トムがいた。
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