65 ユーキ2

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その声の先を見た。 「り、ーく」 「俺の大事な存在に、ケガさせてんじゃねえよ」 「!? ウグググガガガ」 父さんは奇声を上げた。 炎が燃え上がり、プスプスと燃えカスになった。 「ユーキ、大丈夫っ?」 「あ、ああ。」 りーくんが俺の片目を治癒しながら、聞いてきた。 「・・・なあ」 「何っ?」 「俺が・・俺がさ。 求めてたもの、・・こんなん、だったのかな。 愛されて、なかったのかな」 「・・・・。」 ベンチに座り、俺は泣きそうになりながら、りーくんに聞いたけど。 返事が何も返ってこない。 「そんなわけ、なかろう」 見上げると、トムがいた。
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