66 もう少しだけ

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「・・あーあ。もうっ。 めんどくさいな」 喫茶店で、りーくんが頭をぐしゃぐしゃとしています。 「いかがなさいましたか、りーくん」 「・・いやね。 この世に未練残してる人がいてさっ。 連れてこうとしたんだけど」 私はそれを聞いて、本棚から本を取り出し。 見る。 「・・なるほど。」 「これじゃあ、死神業が全くできないよ。 あの魂、美味しそうなのにさっ。」 「あなたが美味しそうと感じるなら、未練を残したこの方はかなりお優しい方なのですね。」 「・・せめて、未練をなくしてあげたいんだけどねっ。 トム君、大丈夫かなあ。」 「見守ってましょう」 「はいはい、わかったよ。サトシ君がそう言うならっ。」 彼はそう言い消える。 私は笑った。
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