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「・・あーあ。もうっ。
めんどくさいな」
喫茶店で、りーくんが頭をぐしゃぐしゃとしています。
「いかがなさいましたか、りーくん」
「・・いやね。
この世に未練残してる人がいてさっ。
連れてこうとしたんだけど」
私はそれを聞いて、本棚から本を取り出し。
見る。
「・・なるほど。」
「これじゃあ、死神業が全くできないよ。
あの魂、美味しそうなのにさっ。」
「あなたが美味しそうと感じるなら、未練を残したこの方はかなりお優しい方なのですね。」
「・・せめて、未練をなくしてあげたいんだけどねっ。
トム君、大丈夫かなあ。」
「見守ってましょう」
「はいはい、わかったよ。サトシ君がそう言うならっ。」
彼はそう言い消える。
私は笑った。
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