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「ここがトムっちの寄りたい場所?」
そこには、大きな建物があり。
車椅子のじいちゃんばあちゃんがいた。
「そうだ、ここが私が支援している介護施設。たまにこうして見学に来るんだ。
ここを取り仕切る人が高校時代の友人でな。
場所も私が決めたんだ。」
「日当たりもよい、いい場所ですね」
サトシっちが言っていると。
「トム君、来てくれたのね」
何か、ダイヤモンドを胸元に輝かせた人が来た。
腕輪や指輪もダイヤモンド。キッラキラ。
ハデなオバサン。
てかトムっちと同い年にしてはめっちゃ老けて見える。
俺っちこういう人、嫌い。
「ジュンコ、すまんな。
無理を言って来てしまって。
この2人は私の友人だ、一緒に見学したいがいいか?」
「いいわ、入って」
「しかし、前はそのキラキラした装飾品はしていなかったな。
しかも、この壁だけ沢山ダイヤモンドがあるが・・」
確かに建物内のこの1ヵ所の壁、ダイヤモンドだらけ。
トムっち、引いてんじゃん。
「私だって女よ。それに、暗い室内より明るい方がいいじゃない。
おばあちゃんとかに人気なのよこの壁。」
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